横あるき

変なことを書き綴るサイトです。

今年観た映画のふりかえりです

まだ2017年になるまで時間があったので、今年映画館に観に行った作品のふりかえりをしてみました。

日付 映画館 作品名
1月24日 新宿バルト9 PERSONA3 THE MOVIE #4 Winter of Rebirth
2月26日 TOHOシネマズ新宿 (3D・字)オデッセイ The Martian
3月8日 ユナイテッド・シネマ豊洲 ガールズ&パンツァー 劇場版 4DX
3月11日 目黒シネマ キングスマン
3月11日 目黒シネマ コードネーム U.N.C.L.E.
3月19日 イオンシネマ広島 映画プリパラ ひびきのコース
6月19日 TOHOシネマズシャンテ 帰ってきたヒトラー Er ist wieder da
8月1日 目黒シネマ 劇場版ちはやふる 上の句
8月1日 目黒シネマ 劇場版ちはやふる 下の句
8月4日 T・ジョイ PRINCE 品川 【IMAX】シン・ゴジラ
8月8日 序破急シネツイン ラスト・タンゴ
8月12日 イオンシネマ広島 ルドルフとイッパイアッテナ
8月19日 目黒シネマ レヴェナント
8月19日 目黒シネマ 追憶の森
8月27日 目黒シネマ AKIRA
8月27日 目黒シネマ SPRIGGAN
9月30日 新宿ピカデリー 聲の形
10月26日 T・ジョイ PRINCE 品川 聲の形
11月14日 テアトル新宿 この世界の片隅に
11月17日 TOHOシネマズ新宿 劇場版マジェスティックプリンス
12月1日 目黒シネマ 雲の向こう、約束の場所
12月1日 目黒シネマ 秒速5センチメートル
12月1日 目黒シネマ 言の葉の庭
12月3日 T・ジョイ PRINCE 品川 君の名は。

うーむ、映画館で見た作品の本数も今年最多かもしれません。映画は良いものだなあ。

ラスト・タンゴを広島本通りのシネツインで観ました

ただいま夏休み的な感じで、祖父母のいる広島に来ています。


ここ数年は広島に来ると、何らかの映画を映画館に観に行くようにしています。比治山のトンネルを抜けたところにイオンシネマがあり、そこでおおかみこどもの雨と雪とかプリパラの劇場版を観たりもしているのですが、何より広島には、株式会社序破急が運営している映画館があるんです。

八丁堀とか本通り周辺に、サロンシネマ、本通りのシネツイン、八丁座の3つが現在あります。私が初めて序破急がやっている映画館に行ったのは、新天地のシネツインでAKIRAの35mmフィルム上映を観た時です。来てみたら狭いビルで本当にやってるのかな?と思いつつエレベータに乗って降りると、レトロな雰囲気の赤い絨毯が一面に敷いてあり、チケットカウンターにスーツを来て丸眼鏡を掛けた爺さんがいました。ワンコイン上映だったので500円だしてチケットを買い、劇場内に入るとなんかこう…凄くいい感じの空間だし、椅子もフカフカで、映画の内容も初見だったし、フィルム上映の味と相まって最高の鑑賞体験をしました。それ以来、序破急の映画館が結構好きになりました。

姉に誘ってもらって八丁座でやっていた思い出のマーニーを観た時も最高だったし、サロンシネマで観たセッション(Whiplash)も最高でした。ああ。なんで序破急の映画館はこんなに椅子がフカフカで、席の間隔がゆったりとしていて、空間が広すぎないんだろう。

新天地のシネツインは3年前に閉館をしたため、もうあそこに行くことは叶わず、思い出だけになってしまいました。そして本通りのシネツインも、建物の老朽化が理由で、今年の10月に閉館するそうです。ということで、そちらも行ってみようとラスト・タンゴを観に行きました。

シネツイン入り口 ラスト・タンゴ

ラスト・タンゴはタンゴ界で伝説級のペアらしいマリア・ニエベスとフアン・コペスの馴れ初めから現在までの足跡をたどる、ドキュメンタリーみたいな感じでありながら、あくまでタンゴのダンスシーンがメイン(そしてペアにとってもタンゴが人生のメイン)みたいな内容です。

新鮮だったのが、再現シーンの役者は幼少期を除くと活動時期と年齢に分かれてマリア役とフアン役それぞれ3人ずついるのですが、役者がタンゴのダンスを本人(主にマリア)に見てもらってアドバイスしてもらっていたり、役者と本人でインタビューするシーンが沢山出てくるところですね。

役者が本人と一緒に出ていると、過去の分身が人生の振り返りとして現れてきたようです。一方でマリアがタクシーの中で「男なんて利用価値がなくなったらゴミのように捨てるものよ」みたいに言ってマリアの役者が唖然としたり、「この頃のマリアの気持ちが理解できないのよ」と役者同士で話し合ってたりもします。

役者としては演じる役の心理をトレースするのはごく当たり前のことだろうと思いますが、観ているほうとしては当時のマリア/フアンとしても見てしまって、マリア/フアンという人間に入り込んでいった感じがします。そういう魅せ方もできるんだなあと思いました。

マリアとフアンがペアとしてどんな心境の変化を辿っていったのかは面白くて、最初と最後は本人同士が思い出のショーステージで踊るシーンなんですけど、間の話を通して全く印象が変わります。マリアが一度だけフアンを「コペス」呼ばわりする発言はメガトン級のインパクトがありました。

それでいてやっぱりタンゴが観ていて楽しいし映画館のスクリーンに映えますね。引っ張ってきた映像以外は、ライトアップされていて視線が自然と足にいくし、タンゴもペアダンスもよく分かんないけどすげー!という感じです。マリアの幼少期の家のシーンとか、セットの全体がわざわざ引きで出てくるんですが、最低限の演劇の大道具みたいな感じで力注ぐところ選んでるなあと思いました。たかだか1時間20分くらいの尺なのに、タンゴが目に焼き付けられます。


ラスト・タンゴはこんな感じでした。映画館で観てよかったです。というかシネツインで観てよかったです。

見終わった直後のシネツイン劇場内

帰ってきたヒトラーを観ました

6月中旬に日比谷で観てきました。

去年にTwitterか何かでドイツでの予告動画を見かけたんですよ。

なんだろうこの…何言ってるのか分からないのにインパクトで圧倒されている!という感じで釘付けにされまして、楽しみにしていました。

それで先月から日本でも公開されました。そしたら

という呟きが流れてきて、前日にTSUTAYAで借りて観ました。「ヒトラー最期の12日間」は個人的にはニコニコの総統閣下シリーズでお馴染みです。ハートマン軍曹とかランボーとかエミネム先生とかみたいな嘘字幕ものの一種ですね。オンオン!

まあこっちはヒトラーが自殺する前後の、色々な人の心境の変化とか最期とかが描かれていました。全体的に悲惨な話でゲッベルス一家のシーンは流石にキつつ、滑稽さもあったり、空耳のシーンで元気になるので、そんなに辛くはなかったです。

さあ準備万端ということで、オンラインで予約して翌日に観に行きました。主題が出てからの流れは、ヒトラーが「あれだけメチャクチャにしたのに、どうしてこんなに平和なんだ!」的なモノローグから入ります。

次の場面でいきなり「ヒトラー最期の12日間」で自殺したあと、砲撃鳴り止まぬなか地上まで運ばれて地面をほったところに投げ込まれ、ガソリンをかけて燃やされたはずのヒトラーが、気づけば煙を立たせながら地面に寝そべっていて目を覚まします。「ヒトラー最期の12日間」のヒトラーの視点そのままで入っていけました。そういう意味でも事前に視聴を勧められた気がします。

そこから先は「総統閣下が現代を楽しんでおられるぞォーーー!」って感じで微笑ましい場面のオンパレードですよ。まあ既に地下壕で様々なアニメを視聴なさってたり、いろいろ流行りの話題にキレてらっしゃるので、あんまり現代離れしているイメージがないんですが。

ヒトラーの演説手法ってヒストリーチャンネルかなんかで見た覚えがあるんですけど、その実践をTV番組でやると…?っていうシーンもなかなかすごかったですね。あと明らかに某有名なシーンをパロってるところもありますしね。私含めて結構な観客が声出して笑ってました。

基本的には楽しい映画なんですが、ヒトラーという存在に対して、線引きをしないといけない瞬間がやってきます。これは「ヒトラー最期の12日間」でユンゲも最後に話すことでもありますが、私にはどうにも心情的な理解などすることができないんだなあと思いました。

個人的に映画の中で映画を作る流れになって、最後にヒトラーがゴニョゴニョという展開になった時、今敏監督のパーフェクトブルーがフラッシュバックしました。あれはアイドルが女優に転向して不安とか恐怖がエスカレートしていくうちに、今撮影をしているのか、現実に起こっていることなのかグチャグチャに分からなくなっていくという話ですが。

ヒトラーの歴史人物としての恐ろしさ、キャラクターとしての魅力の両面を生々しく感じ取ることができるのは、戦後70年経った今だだからこそなのかなぁ。とか思いました。